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    2019.07.15

    2010東京国際包装展 日本化工機材 展示ブース

    2010東京国際包装展 日本化工機材展示ブースの製作

    ・展示ブースデザイン ・ブース製作

    出荷待ちの紙管「紙管ウォール」

    2010年10月の4日間、東京ビッグサイトで開催されたアジア最大級のパッケージ総合展「2010 東京国際包装展」日本化学機材株式会社の展示ブースデザイン、製作を行いました。

    日本化工機材株式会社は、約100種類以上もの角紙管や楕円紙管を製品化しています。その種類の多さにも驚かされますが、なによりも再生原紙の素材の力強さがとても印象的でした。工場で、出荷待ちの積み上げられた紙管を見た時、素材が内包するおおらかさを感じるとともに、断面が並ぶ規則性とその精度の高さに、他にはない美しさを感じました。

    軽さ、強さ、多様さ、規則性、精度の高さ、施工性の良さ。
    紙管のもつ良い特徴をどうすれば表現できるか。

    『 紙管ウォール 』は、一見ランダムに見えますが12種類の角紙管を規則的に積み上げてつくられています。高さは2.4メートル、長さは約9メートル。紙管の長さの違いを利用して、展示用の棚や受付のカウンターに設えています。

    あの日、工場で見た出荷待ちの紙管のかたまり。その圧倒的な存在感を、東京ビッグサイトで再現しました。

    紙管を覗いた先に見える、明るい未来を感じさせるような、柔らかい光と影が魅力の展示となりました。





    • 竣工年:2010
    • 場所:東京都港区
    • 用途:展示ブース
    • 主要構造:角紙管
    • 規模:27㎡
    • 撮影:らいおん建築事務所