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    2025.10.07

    TAKI : BASE 119

    らいおん建築事務所は企画から建築設計・プロデュースまでを担当し、既存建物が持つ構造や素材の魅力を読み解きながら、新しい用途にふさわしい空間へと再構築しました。

    「既存を残す部分と刷新する部分にメリハリをつけ、限られたコストの中で本質的な価値を生む部分に的確に手をかける」という考えのもと設計を行いました。

    構造体や仕上げの一部をあえて残すことで時間の積層を感じさせつつ、必要な機能や快適性を新たに加えることで、過去と現在が共存する空間を目指しています。

    このリノベーションは、単なる改修ではなく、地域の記憶を継承しながら新しい暮らしの形をデザインする試みでもあります。現在は、民間事業者による運営を通じて、地域との関係性を育む新たな滞在のあり方を実証する段階に入っています。

     

    • 竣工年:2025年
    • 場所:山口県下関市
    • 用途:複合型滞在施設
    • 主要構造:鉄筋コンクリート造
    • 規模:180㎡
    • 撮影:萩 康博